「1000人と1500人」 〜 東京エクセレンスと信州ブレイブウォリアーズ

  1. コラム
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1000人と1500人。
これは何の数字か?分かる方がいらっしゃったら、Bリーグに相当詳しいと言ってもいいであろう。
B2中地区を戦う二つのチーム、そのホームアリーナのキャパシティである。

1000人、これは東京都板橋区にある小豆沢体育館。
1500人、これは長野県千曲市にある戸倉体育館。

3月19日(日)・20日(月・祝)と、今挙げた二つのホームアリーナを主戦場とするチーム同士が戦ったのである。
東京エクセレンス vs. 信州ブレイブウォリアーズ

2017.3.20 [東京エクセレンス vs. 信州ブレイブウォリアーズ] Tip Offの瞬間

B2ライセンスでは3000人以上のファン・ブースターが入るアリーナの確保が必要である事は、Bリーグがスタートしてクラブライセンスの最重要項目の一つである事で理解している方も多いであろう。
そんな中で現在は3000人に届かない小規模なアリーナで激しい戦いを行っているのだ。
信州は新たなに千曲市に建設される予定のアリーナが3000人以上のキャパシティを誇る予定であり、先日のB2クラブライセンスの交付がされたばかり。
しかし、東京EXはアリーナ問題などもあり、まだ継続審議中という形になっている。

アリーナのキャパシティは経営をする上で非常に大きなウエイトを占める要素である。
大きなキャパシティを確保できれば、それだけ多くのファン・ブースターがBリーグを楽しめる可能性が広がっていく。
チケットが売れれば売れるほど、クラブの収益は上がり、それが選手強化や新たな選手の獲得などバスケットボールという商品に投資を行うことができるのだ。
現在、Bリーグ最大ホームアリーナはB1の西地区で戦う大阪エヴェッサのホームアリーナである府民共済SUPERアリーナ(舞洲アリーナ)である。
7000人オーバーのキャパシティを誇る、日本でも有数の室内アリーナと言っていいであろう。

それでも小さなアリーナで戦うもの同士、それぞれ素晴らしい雰囲気を感じる事ができたという事を両方のアリーナに行った私から、みなさんに伝えておきたい。

まだ見習い中の東京エクセレンスの#00 テックス、ゲーム中にファンと交流している場面も多い。

小豆沢体育館の良さ、それはファン・ブースターの声援・熱気が選手やチームへと目の前で間近に届けられるという事だ。
このアメリカのハイスクールを思わせるような熱狂的な雰囲気は、どこの会場にもないであろう。
一つ一つのプレーに対する喜怒哀楽がストレートにコート上にぶつけられるので、その喜怒哀楽でゲーム展開が一気に変わっていたし、この雰囲気に呑まれたらなかなか再度自分たちのモメンタムを取り戻す事は相当難しいんではないかと感じてしまった。
4シーズンぶりにこのアリーナにて実際ゲームを見たが、以前よりもっと熱量は上がっていた。
ゴール下にいて汗が流れ落ちてくるほどの熱気が充満したアリーナへと変貌していたとお伝えしておきたい。

1000人規模のアリーナなので声援が直にコートに伝わる、小豆沢体育館。

一方の戸倉体育館といえば、おらが町のチームを全力で応援する雰囲気が思う存分伝わる雰囲気である。
そして、あの三井順という熱すぎるくらいの名物MCがファン・ブースターと一体となってチームを後押しする温かいアリーナであるのだ。
オールスタンディングでの応援があったり、音響を全く使わずにファン・ブースターの声援だけでゲームが展開されていく時間帯があったり、まるでNCAA(全米体育協会)のカレッジアリーナを彷彿とさせる。
Bリーグ開幕節と2017年の新年初ゲームに足を運んだが、上記のような雰囲気は全く変わっておらず、大好きなアリーナの一つであると言っておく。
信州の雰囲気は、アリーナスポーツビジネスにおける今後の方向性の一つになってもいいと感じているので、ぜひ一度は足を運んでもらいたい。

信州ブレイブウォリアーズといえば、4Qに始まる自チームの得点が決まるまでオールスタンディングでブーストし続ける、この素晴らしい光景は必見だ。

そんな2チームであるが、Bリーグでトップを目指す以上は最終的には5000人以上が収容できるアリーナを確保しなければならない。
非常にハードルの高い壁であるかもしれないが、バスケがメジャーになっていくにつれてアリーナを確保していく機運は高まっていくであろう。
しかしながら、規模は大きくなっても今ある素晴らしい雰囲気を残したままにしてほしい。
この二つのアリーナが醸し出す時間や空間は、日本バスケ界にとって大切な何かを産み出しているのだから。

信州ブレイブウォリアーズといえば、日本一熱いMCであろう三井 順氏(奥)とBリーグ理事でもある片貝 雅彦社長(手前)

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2016.09.24 戸倉での記念すべきBリーグ開幕戦となった[信州ブレイブウォリアーズ vs. バンビシャス奈良]のTip Offの瞬間

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