地元、青森の声援を背負って… #7を付けて戦った男 〜 ターキッシュ エアラインズ bjリーグ 2014-2015シーズン PLAYOFFS “岩手ビッグブルズ VS 青森ワッツ” 2015/05/10

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Road to CHAMPIONSHIP!!!
全ては頂点のために。
ついに始まった、壮絶なる戦い。

“ターキッシュ エアラインズ bjリーグ 2014-2015シーズン PLAYOFFS”

ついに決まった、“岩手発⇒有明コロシアム行”という片道切符。

2015年5月10日(日)岩手県営体育館で行われた、イースタンカンファレンス カンファレンスセミファイナル。
岩手ビッグブルズ vs 青森ワッツ

GAME2の40分間は、ホームの大歓声を背に、岩手ビックブルズが悲願の有明コロシアム行きを決定した。

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今回は地元・青森県民の声援を背負って闘い続けた、一人の男の声をお聞き頂きたい。
“#7″を付けた彼の、ゲームを終わったばかりで語ってくれた、想いをお届けしていこう。

その名も、北向 由樹。

彼とは本当に長い付き合いである、埼玉ブロンコスに在籍した時は何度も何度も話を伺い、そしてたくさんの言葉を交わした。
時にはチームバスが出発するギリギリまで話を続け、彼が危うく置いて行かれそうになった事もあったのである。
コート上で終わった瞬間に、一人だけ動けず、涙を流した姿は非常に感慨深いものがあった。
感情をストレートに表現し、誰にでも優しく接する温かいプレーヤーなのである。
DSC_0839

-プレーオフを戦って、チームも含めて、成長を感じたりしましたか。
まだプレーオフ自体が3回目ですけど、ここ一番で活躍できる選手って重宝されると思うんですよ。
そういう意味ではプレーオフって、一つのミスとか、一つのコミュニケーション不足とか、そういうのが勝負に大きく左右するところなので。
今日は体力不足とかもありましたけど、昨日までのプレーオフ3試合は全部接戦を勝ってきたり、延長まで行ったりという意味では、やっぱり個々の能力という意味では昨シーズンより上回っていたんじゃないかなと思います。

-後半に点差が開いて集中力が切れそうな部分をあったと思いますが、どういう気持ちで戦っていたのか。
隣の県とはいえ、たくさんブースターも会場に来てくれたので、そういう意味では最後まで諦められないと思っていましたけど。
そうですね、流れとしては難しかったと思いますけど。
さっきも言ったようにバスケは一人でやるもんじゃないので、外国人とか日本人とか関係なく、一人でも気持ちの切れた人間がいると、回っていないのが当然なので。
やっぱり岩手さんが点差も離れたので、もっと早くメンバーを変えてくるのもあったかと思うんですが、最後までしっかり戦ってくれた。
彼らを参考にして、この悔しさを糧にして、来シーズンを迎えられたらと思いますね。

-地元の顔という存在の中で、ゲーム後非常に悔しそうな表情を見せていましたが、ワッツ2シーズン目をどういう思いでシーズンを終えたのか。
終わったから言うのもあれだけど、プレーオフ始まる仙台戦の2日前くらいですけど、家で夢見たんですよ。
有明のカンファレンスファイナルのゲームで、相手が秋田だったんですね。
俺、57点取っている夢見たんですよ。
それを言わなきゃ良かったなって、みんなに言っちゃったんですよ。
「俺、夢見ちゃったよ。だから俺ら有明行けるよ。」って。
一つのモチベーションとしてはありだったかもしれないけど、ゲン担ぎは言わなきゃ良かったなって(笑)
でも本当に後ろの携帯を出している人(これは実は私の事です。)が一番分かっていますけど、埼玉で6シーズン本当に苦しい思いしかしていなかった中で、こんなにも今シーズン勝てるのかと思ったシーズン。
そんなこの2シーズンは初めてだったので、凄く青森県を誇りに思うし、青森ワッツというチームを誇りに思います。

-個人的にはどういうシーズンでしたか。
本当にシーズン前半戦、年末の秋田戦までは自分の役割というのがハッキリしていなくて。
自分の調子も上がってこないし、凄くモヤモヤしていたんですけど。
後半に入って、コーチから全部倒してやるつもりで行けと言われ、自分のスタッツも上がってきたりとか調子も上がってきたので、こんなに波の激しいシーズンは過去無かったかなと思いますね。
でも、それを支えてくれたのはチームメイトであって、青森ワッツのブースターの皆さんだと思うので。
シーズンは負け越しましたけど、プレーオフ初めて勝って、そう意味では良かったというか、何というかですかね(笑)

-今日は完敗。岩手のプレッシャーに対して、最初の入りの所で大きく違ったかなと。
そうですね、最初の入りですね。
決して甘く見ていたわけではないし、だけどやっぱり体力かな、最後は。
みんな気持ちはあったと思うんですよ。
足が動いていなかったでしょ、その部分は分かっていた事だったので。
何とか2試合を通して、昨シーズンからの課題なんですけど、80分間勝ち切るというのをしっかりやらないといけないのかなと再確認させられたかな。

-人一倍思いが強いから、最後も凄く悔しい顔をしていたのが感慨深かった。凄く印象的だったなと。あと一つだったという部分もあるし。
でも、悔しいというか…
チームとしては勝てなかった事は悔しいですけど、個人的に自分が思っている、思い描いていたプレーというのが40分通して出来なかった。
それをいいお手本として、岩手さんがうまく潰してくるので、ポジティブに捉えれば自分の成長に繋げられたかなと。
こういう戦い方もあるんだと、桶さんから学ばせてもらったので。
やっていて楽しかったですよ、本当に。

-このプレーオフの4試合は大きな財産ですよね。
そう、財産だよね。
結果はこういう形で終わったけど、中身は凄くあったと思うし。

-来シーズンも地元で、3度目の正直っていう感じですか。
そうだね、頑張りたいですけどね。
来シーズンはこれからだから。

-ゆっくり休みたいですか。
いや、明日シューティングくらいはするよ。
あんまり休むのが好きじゃないから。
別に成長が止まったわけではないし、そうやって思い続けなければ、チームとしても、個人としても。
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最後は、きちんと書いてよ!とか、来シーズンこそは3度目の正直で青森行かないとね!など、懐かしい感じのやり取りで終わった。
いつもの彼に戻っていたのであった。
そして既にこの瞬間、前を向いて進んでいたのである。

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