「1on1の日本代表」落合知也 a.k.a. WORM 〜 King of the Rock Japan Final 〜

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2014年7月20日、鵠沼海浜公園スケートパークにて「SHONAN OPEN 2014」で開催された、バスケ1on1世界No.1を決める大会の日本予選、Red Bull King of the Rock Japan Final。
1on1日本代表に輝いたのは “WORM” こと、落合知也だった。

いよいよ明後日、2014年9月6日に台湾・緑島郷(りょくとうきょう)で開催される、Red Bull King of the Rock World Finalにて、バスケ1on1の世界No.1プレーヤーが決まる。
日本代表となった “WORM” にJapan Final終了後、話を聞いた。

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-どんな決意でこの大会に臨んだのですか。
去年決勝まで行って、最後の最後でスタミナも気持ちも切れて負けてしまったので、今回は絶対優勝するんだという強い気持ちで臨みました。
あとは細かいプレーで、やっぱり楽して勝とうという時が自分自身の中にあったので。
絶対自分に、自分が辛くてもいいプレーをしようと心がけていました。
その強い気持ちが今回は全部出たので良かったと思います。

-その中で決勝はサイズも比較的同じような相手でしたが、勝因は。
自分自身でバスケが上手いとは思っていないんです。
気持ちの部分で相手よりも上回っていたかなと思っています。
気持ちってプレーに対して、魂がこもっていくという訳ではないかもしれないけど、自分がそれがプレーに出ると思っているので。
その気持ちの部分を、自分は昨年負けてからずっと研ぎ澄ましてきました。
それが勝因だと思います。

-大塚商会アルファーズのメンバーと9ゲーム練習したという事ですが、改めてチームメイトに感謝ですね。
いやぁ、本当ですよ。
感謝しかないです。
でも、戦って全部勝ちましたけど(笑)

-大塚商会アルファーズのプレーヤーは様々なタイプが居るので、本当に今日のいい予行練習になったのではないですか。
もちろん、その部分は大きくあります。
昨日も静岡でワークアウトもしていたし、完全に準備万端で仕上げてきたので。
そうですね、大塚商会アルファーズのチームメイトには本当に感謝しています。
このあと、広島に向かうんですけどね。
明日、プレシーズンマッチなので。

(※この大会の翌日、NBL 広島ドラゴンフライズとのプレシーズンマッチの為、そのまま広島へ移動となったWORM)

-タフな状況が昨年から続いている中で、今年はより心身ともにタフになれて、この大会を優勝できた気がするのですが。
去年まで辛いと思ったら、「辛い、辛い」って脳内が辛いだらけになっていた。
今年はそれを我慢できたというのが、優勝できた大きな要因だったと。
もちろんどのゲームも正直辛かった。
でも、それを我慢できて自分のプレーを出来たと思います。

-1on1って凄く残酷な部分もあると思います、チームメイトと戦わないといけないとか。
本当、1on1って普通のバスケットじゃ味わえない重厚感があるんですよね。
更には今回はシード選手となって、そういう意味で負けられないっていう部分があった。
1on1は本当に病み付きになりますね。
自分だけにスポットを浴びることが出来る。
負けても勝っても自分次第なので。

-今回はビーチというオープンな舞台で、バスケに興味ある人以外にも、この競技の醍醐味を味わってもらう事が出来たと思いますが。
元々、初めてバスケを観る人だったり、そういう人たちにバスケって面白いって思ってもらいたくて、バスケをしている。
だからパフォーマンスもするし、お客さんを楽しませるというのが自分の信条じゃないけど。
そういう部分を自分自身は、バスケをプレーしている中で一番大切にしているので。
本当に今回は最高のロケーションだったと思いますね。

-楽しんで、苦しんで、自分の持ち味を出して勝ったという一言に尽きますか。
そうですね。
楽しかったです、苦しかったけど。

-WORLD FINALでの目標は。
目標は、まずはベスト8です。
相当、出場者が多いと思うんですよ。
ベスト8入ったら、そこからまた這い上がるという感じ。
生意気な事を言ってられないです。
でも、絶対に気持ちの強さを見せてきますよ。
日本人でもやれるんだぞ!っていう。

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彼が力強く言ってくれた、最後の一言。
「日本人でもやれるんだぞ!」

世界の大舞台で思う存分、サムライ魂を見せて、世界を驚かせてほしい。
彼には充分、その可能性は秘めているはずだ。

 

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■WORM
名前:WORM (ワーム)
本名:落合 知也(オチアイトモヤ)
身長:190cm / 体重:80kg
ポジション:パワーフォワード
出身:東京都
年齢:26 歳
経歴:
Red Bull King of the Rock Japan Final 2013 準優勝
2013-14シーズン NBDL 大塚商会アルファーズ所属
2014年 3X3 男子日本代表チーム選手に選出
Red Bull King of the Rock Japan Final 2014 優勝

大学バスケットボールのトップディビジョンでリバウンド王を戴冠するなど国内最高峰のインサイド技術を持ちながら、トップリーグからの誘いには目もくれず、そのプレイグラウンドにストリートを選んだ異端児。
2014年、3×3の個人ランキングアジアトップ(世界29位)

 

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■Red Bull King of the Rock
Red Bull King of the Rock(レッドブル・キング・オブ・ザ・ロック)とは、2010年に初めてアルカトラズ島で開催したストリートバスケットボールのNo1プレイヤーを決める大会です。翌年2011年にはストリートバスケットボールのWorld Finalとして13か国のトッププレイヤー64名がアルカトラズ島に集結、2012 年にはさらに規模が大きくなり、25か国から選び抜かれた64名の選手が集結しました。このWorld FinalにはNBAでも活躍する選手と同じ出身国の代表として参加している選手もおり、2013年から、そこに日本も加わることになりました。

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©Red Bull Media House

 

☆Red Bull King of the Rock World Final 2014(レッドブル・キング・オブ・ザ・ロック・ワールドファイナル 2014)
■日時:9 月 6 日(土) 19:00~22:30[日本時間 9 月 6 日(土)20:00~23:30]
■会場:台湾・緑島郷
■参加者数:日本代表 WORM を含む 32 名(※26 ヵ国)
※アンゴラ共和国、アゼルバイジャン、バーレーン、ベラルーシ共和国、グルジア共和国、ドイツ、香港、インド、イタリア、日本、ヨルダン、カザフスタン、クウェート、ラトヴィア、レバノン、リトアニア、マルタ、メキシコ、パナマ、ロシア、セルビア、スペイン、台湾、チュニジア、トルコ、アメリカ
■主なルール
・1試合5分間のランニングタイマー
・5ファウル/テクニカルファウル=失格
・得点はスタンダードな2点、3点形式 他

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©Red Bull Media House

 

■台湾・緑島郷(りょくとうきょう)
World Final の会場となる緑島郷は、台湾の南東に位置する島。日本による統治が開始されると重犯罪者を収監する監獄が設けられ、戦後も戒厳令時期の政治犯が収監、一般市民の渡航は制限されていました。かつて「火焼島」とも呼ばれる火山島であり、全島の 60%が丘陵地帯または山地で 構成されています。夏季台湾を代表する観光地となっています。
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©Sean Yang / Red Bull Content Pool

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レッドブル・ジャパン Basketball
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