強かに、そして相手を見極めて。頂点を狙う男の声 〜 シーホース三河 #14金丸晃輔

  1. インタビュー
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いよいよ開幕する初めての王者を掛けた戦い、Bリーグチャンピオンシップ2016-17。
ここからが本当の戦い、そう言っても過言ではないであろう。

最後の最後まで縺れた2位争いが繰り広げられていたのが、B1西地区なのである。
その西地区で圧倒的な勝率を挙げ、早々とチャンピオンシップ進出と地区優勝を決めたのが、シーホース三河。
4月22日(土)アウエー・滋賀県大津市のウカルちゃんアリーナで行われた、滋賀レイクスターズ戦。
クロスゲームのまま進んでいったゲームは、4Qオフィシャルタイムアウト明けの残り5分を切ってから地区王者としての強かさをコート上で思う存分に披露して、87-79のスコアで勝利を収めたのであった。

4月22日(土)に行われたアウエー滋賀戦のTIP OFFの瞬間

そのチームの絶対的なエースにして、日本を代表するスコアラーにしてシューターといえば、#14金丸晃輔である。
このゲームでも28得点と大爆発、更にフィールドゴールパーセンテージは60%以上を記録し、彼が全く外すことを知らないことを表現する、通称”金丸無双”っぷりを充分に発揮したのであった。
インタビューする前は口下手な印象を持っており、色々と彼の言葉を引き出させるのかという部分に不安を覚えていたが、その印象はこのインタビューで一変した。
非常に考えながら色々と自分の思いをストレートに表現し、丁寧に対応してくれるクールなナイスガイということを伝えておきたい。

ミスマッチであればポストプレーからのフェーダウェーでスコアメイクしていく状況判断にも優れたプレーヤーだ

-素晴らしい活躍での勝利でしたが、ゲームを振り返ってください。
そうですね、最後まで変なことはできないようなゲームで気の抜けないゲームだったので。
本来なら点差をつけて勝利したかったけど、自分たちのディフェンスでのコミュニケーション不足で相手にやられてしまった。
明日はそこを修正したいですね。

-非常にここ最近オフェンスにおいて、ボールムーブやアグレッシブさなどいい面が見えていますが。
うちのチームはインサイドも強いし、アウトサイドもあるチームなので。
インサイドにヘルプが来がちだったら、アウトサイド相手来るし。その逆もあって、アウトサイドにディフェンスが寄って来たら、インサイドが空くので。
そういう相手のディフェンスの様子を見ながらプレーしている。
コートの外から見たら、日によって調子が違うとか思われがちだけど、自分たちは相手の弱点を突くようなバスケットを展開しているので。
そういう感じでいつもプレーしていますね。
なので、調子が悪いとかそういう部分ではないですね。

ディフェンスがついても、しっかり決めていく”無双”感は素晴らしい

-それにしても強いですね、最後のチャンピオンシップを獲得しないと意味は無いにしても。
やっぱりうちのチームは一人で打開したり、やったりするプレーヤーはいないので。
チームでプレーしていくというスタイルだし、そういうプレーヤーしかいないので。
そのような部分もチームの強みだと思いますね。

-見ていて、ご自身のディフェンスへの意識がより強まっているように見えますが。
ディフェンスに関しては、今回こうやって初めて言われたぐらい定評ないと思っているんですけど。
でも、ここ1本やられたらいけないという場面では絶対にやられてはいけないので、激しく当たっていく感じはありますね。
ディフェンスにフォーカスしすぎると自分の強みでもあるオフェンスに影響するので、リズムが崩れたりとか。
少し抜きながらというのはおかしいかもしれませんが、周り見ながら上手く判断しながら見極めてディフェンスしている感じですね。

-インタビューとか見ていると比江島選手とご自身、結構突っ込まれていたりしますけど、口下手ではないんですよね。
二人ともシャイなんで、似たようなタイプなので(笑)
だからだと思います。

入り始めたら止まらない、彼の真骨頂はこれだ

-ここからチャンピオンシップ、更には代表活動も選ばれたらありますが、休みないですよね。
本当にコンディション維持が大変ですよね。
日程はきついですけど、自分の体は自分で守らないといけないので。
僕はそれを徹底していて、大事な時に怪我したら意味が全くないので。
そこの部分は上手くやっているつもりですね。

-Bリーグが始まって、代表活動が入って、またすぐシーズン。こんなにタフな経験は初めてではないですか。
本当に今まで無かったですね。無いです!
いやぁ、休みが無いと辛い部分はあったりしますよね。
集中力もそうですし、体の部分で怪我との戦いとかも出て来たりするので。
自分自身でも考えていかないといけないですよね。

-チャンピオンシップを獲得するにあたって、これからどう過ごしていきたいですか。
今からチームの戦術だとかを変える必要はないと思うんですよ。
あとはプレーヤー個人個人のコンディション維持だったり、怪我の部分だったり。
個人がチャンピオンシップに向けて、しっかり体調も含めてコンディションを整えるだけだと思いますね。

彼が見据える先はチャンピオンシップを獲得することしかない

一見、この能力で打開して強さを見せていると思っていたが、彼の言葉が物語るようにチームでバスケットを展開する。
だからこそ、ゲームによって活躍するプレーヤーが違うんだと言うことがハッキリとわかったのであった。
彼が見据えるのは、頂点のみ。
“金丸無双”と言う言葉がコート上で表現された瞬間に、ゲームはシーホースのものになっているだろう。
それが頂点へと繋がる一つの道だ。

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