Friday NightのDouble Over Time ~ ターキッシュ エアラインズ bjリーグ 東京サンレーヴスvs仙台89ERS 2015/03/27

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3月末のFriday Night。
花咲く前の、寒さ残る東京で、外の寒さとは全く関係なく、非常に熱いゲームが行われた。
その場所は、エスフォルタアリーナ八王子。

久しぶりのプレーオフ進出を決めた、仙台89ERS。
ホームでのプレーオフ開催、更にはより上の順位をダッシュするためには負けられないシリーズとなった。
この日はチームの要でもある、#41ウェンデル・ホワイトが欠場。
現在得点王でもある、#1ケジュアン・ジョンソンに期待が掛かる一方、日本人プレーヤーのオフェンスでのスコアリングも注目の一つとなった。

一方の東京サンレーヴス、前週のシリーズでプレーオフ進出の可能性は無くなってしまったが、ホームを守るというプライドの元、戦うシリーズとなった。
その中で攻守の要でもある、226cmの#45ウィル・フォスターと、#4ジェマール・ファーマーが欠場。
いかに相手のトランジションを遅くし、自分達のペースに持ち込めるのかがポイントとなった。

このシリーズで、仙台89ERS#0ジェラル・デービスとのリーグのハイタワー対決は実現しなかったのである。

<スターティングメンバー>
■東京サンレーヴス
#1 大森 勇
#37 井手 勇次
#6 金井 賢治
#10 井上 聡人
#67 ゼーン・ノールス
■仙台89ERS
#11 和田 保彦
#14 佐藤 文哉
#1 ケジュアン・ジョンソン
#6 菊池 真人
#0 ジェラル・デービス

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Tip Off!!!

■1P
まずはサンレーヴスが#6金井のパスを受けて、#1大森が華麗に3Pを決めて、スタートして行った。
そのサンレーヴス、すぐさまゾーンディフェンスを敷き、相手オフェンスのインサイドアタックやハイ&ローをチームでケアする戦略を行った。
これがゲーム中、上手く成功していくのであった。
ナイナーズも#1ジョンソンから#0デービスへ繋がり、ゴール下で豪快なスラムダンクを決めていくが、相手ディフェンスの戻りも早く、得意のトランジションでのオフェンスが展開できない。
お互いにゲームペースが重くなり、ディフェンスへの意識も強く、ロースコアの展開が続いていく。
サンレーヴスは#10井上がインサイド・アウトサイドと縦横無尽に動き回りスコアを重ねて行けば、#67ノールスもペイントエリア付近での動きが良く、スコアを重ねていく。
ナイナーズは#6菊池がアグレッシブにリングにアタックを仕掛け、チームを牽引し、相手にペースを握らせなかった。
残り2:21でサンレーヴスが相手の追い上げを切ろうとタイムアウトを請求、スコアは11-10の展開。
タイムアウト明け、サンレーヴスがアウトサイドで主導権を握り、#2栗原・#10井上と連続3Pを沈め、点差を広げていく。
それでも残り1.8秒、ナイナーズのラストプレーで#4志村のパスを受けて、#14佐藤が豪快に持ち味の3Pを鮮やかに沈めて、1Qは終了。
17-15と拮抗したスコアで2Qを迎えた。

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31PTSを上げ、エースとしての役割をしっかりと果たした、東京サンレーヴス #37 井手 勇次選手(写真右)

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オーバータイムでのクイックモーションでの連続3Pは素晴らしかった、東京サンレーヴス #6 金井 賢治選手(写真左)

■2P
1Qとは一変。
お互いにオフェンスのリズムが徐々に出始め、少しずつオフェンシブな早い展開になっていく。
序盤ペースを握ったのは、ナイナーズ。
まずは#14佐藤の3Pに、#0デービスのペイントエリア内でのシュート、更に#44モスの力強いドライブとフロアバランスをうまく使い、得点を重ねて行った。
1分半で逆転し、リズム良く、ゲームを進めて行った。
それでもサンレーヴスは集中力を保ち、クロスゲームを演じていく。
リバウンドへの意識が非常に強く、オフェンスリバウンドをチーム全体で奪取していこうと懸命にプレー。
この意識がチームを鼓舞し、#2栗原のパスから#67ノールスがゴール下でしっかりと決めて、すぐさま同点に。
サンレーヴスのゲームへの集中力は、このゲームでは凄かった。
#9目もこの流れに乗り、ファストブレイクを決めて行けば、更に#67ノールス→#3ブラウンとパスが上手く繋がり、最後は#37井手の3Pでフィニッシュ!
残り5分を切り、29‐26とサンレーヴスが逆転して、オフィシャルタイムアウトへ。
その後も一進一退の攻防が続いていった。
その中で活躍したのは、ナイナーズ#44モス。
ゴール下で持ち味のパワーを思う存分に出し、オフェンスリバウンドを次々に奪取して、ゴール下を決めていっていた。
一方のサンレーヴスもエース#37井手がここで本領を発揮。
3Pにファールを受けてフリースローとしっかりスコアメイクをして行った。
インサイドの#67ノールス、アウトサイドの#37井手がチームの中心となり、前半を41‐39のスコアでサンレーヴスはハーフタイムを迎えたのであった。
前半の段階で#67ノールスは12PTS/10REBとダブルダブルを達成したのである。

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勝負所でのミドルシュートで相手に流れを渡さず、壮絶なゲームの主役の一人にもなった、東京サンレーヴス #3 クリス・ブラウン選手

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驚異のトゥエンティートゥエンティーを達成、攻守に大活躍を見せた、東京サンレーヴス #67 ゼーン・ノールス選手(写真左)

■3P
20分間のインターバルを終えてスタートした後半。
序盤一気にペースを握ったのはサンレーヴス、#10井上のペイントエリアでのポストアップからのシュートに#37井手の3Pと連続得点で一気に9点リード。
ここでたまらずナイナーズがタイムアウトを請求した。
ここで効果のあったゾーンディフェンスを敷いたサンレーヴス、それに対してしっかりとナイナーズは前半と違いアジャストしてきた。
#11和田のオープンショット、更には持ち味の速いトランジションで#1ジョンソンのファストブレイクが炸裂、更には3Pを決めて少しずつ詰め寄って行った。
ここからジョンソンがスパークしていく、ファイスブレイクからのAND1プレーに、またまたファストブレイクをフィニッシュ。
それでもサンレーヴスの相手のチームファール5つ以上となって得たボーナススローをしっかり決めて、点差を縮めさせない。
残り4分で58-51のスコアで、サンレーヴスリード。
ここからはお互いが入れたら入れ返すの展開になるが、終盤残り1分半を切って、ナイナーズ#44モスがまたまた活躍。
ゴール下でファールを受けてフリースローをしっかり決めて行けば、ファストブレイクをフィニッシュ。
64-61と3点差までナイナーズが詰め寄り、最後の10分間へ。

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アグレッシブなディフェンスでスタメンとなり、この日は絶妙なアシストでチームを牽引した、仙台89ERS #11 和田 保彦選手(写真中央)

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この日は持ち味のパワーでインサイドを制していた、仙台89ERS #44 エイドリアン・モス選手(写真中央:ボールを保持しているプレーヤー)

■4P
一気に流れを掴んだナイナーズが、2分間で逆転を見せた序盤。
外国人プレーヤーがそれぞれの持ち味を発揮し、更にチームの持ち味でもある早いトランジションで相手ディフェンスが戻りきる前にスコアをし、流れを掴んで行った。
それでも残り7分にナイナーズは思うように点差を広げられずにタイムアウトを請求。
そこからはお互いに譲らない展開でゲームが進んで行った。
その後サンレーヴス#1大森がファールを受けながら3Pを決めていくAND1プレーを見せると、ナイナーズ#4志村がこのファールでファールアウトとなった。
それでもそこで登場した#11和田がゲームをしっかりコントロールし、#0デービスのゴール下でのスコアを演出するなど活躍。
残り4:44、73-73のイーブンでオフィシャルタイムアウトへ。
その後も一進一退の攻防が続いていく、お互いに我慢の展開でゲームクロックが進んで行った。
サンレーヴスは#37井手がゲームコントロールに、スコアリングとオフェンスを牽引、流れを掴んでいき、クロスゲームの展開が続くもリズムを掴んでいたのはサンレーヴスだった。
その中でナイナーズのイライラが出てしまい、#44モスがテクニカルファールを貰ってしまう。
お互いに得点を与えたくないと、ディフェンスへの意識が更に強くなり、スリリングなゲーム展開となって行った。
残り1分を切って、この流れをまず断ち切ったのはサンレーヴス。
残り52秒、#37井手が2PシュートをAND1プレー!このプレーでナイナーズ#11和田がファールアウト。
ナイナーズは2人のPGを失う事となった。
更に残り13.8秒、#67ノーレスがオフェンスリバウンドを押し込み、これで5点リード!会場は大歓声に包まれ、勝負ありか?と誰もが思った。
しかし、これは”得点王”によって、すべてが崩されたのであった。そう、#1ケジュアン・ジョンソンである。
ナイナーズが請求した、タイムアウト後のコーナーからの3Pを2人のブロックを交わし、決めて86-81。
これで残り11.5秒。
その後、すぐさまファールゲームを仕掛け、フリースローを放ったのはサンレーヴス#6金井。1本目を外し、87-84のスコア。
再度タイムアウトをナイナーズは請求。
そして、ドラマは起こった。同じ場所、同じタイミング、同じ2人のブロックを交わし、残り7.8秒に#1ジョンソンが放った3P。
これが見事にリングに吸い込まれ、同点に!
サンレーヴス、最後のシュートがリングに嫌われ、オーバータイムに突入。
87-87と、壮絶なFriday Nightに突入したのであった。

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オフェンスだけではなく、216cmの身長を活かし、6ブロックショットとディフェンスでも活躍した、仙台89ERS #0 ジェラル・デービス選手

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仙台89ERS #1 ケジュアン・ジョンソン選手、残り11.5秒でのクラッチ3Pシュートの場面。

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そして、残り7.8秒。#1ケジュアン・ジョンソン選手が放った、2本目のクラッチ3Pシュート。見事にリングに吸い込まれて行った。

■Over Time
壮絶な戦いの流れのまま、お互いに全く譲らない。
ナイナーズ#1ジョンソンのショータイムがスタートしたのであった。
一方のサンレーヴスは、#3ブラウンと#67ノーレスが応戦していくという流れでゲームは進んで行く。
まずは#1ジョンソンが自ら持ち込んで、3Pを決めていくと、ファールを受けて、フリースローもしっかり決めていく。
それでもサンレーヴス#3ブラウンがペイント外でボールを受けると2Pをオープンでしっかり決めて行き、応戦。
入れたら入れ返す、お互いのプライドがプレーに出て、緊迫した展開となっていく。
残り2分でナイナーズが4点リードしていくが、30秒後には#67ノーレスのパスを受けて、#3ブラウンが2Pシュートを決めて同点に。
残り1分を切って、ナイナーズ#0デービスがオープンショットを決めて2点リードし、ここでサンレーヴスがタイムアウト。
その後のプレーで、#6金井のパスをまたまた#3ブラウンがしっかりシュートを沈めて、再び同点に。
99-99でダブルオーバータイムに突入していった。

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効果的な3Pシュートでチームに流れをもたらした、仙台89ERS #14 佐藤 文哉選手

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ダブルオーバータイムになった瞬間、仙台89ERS #1 ケジュアン・ジョンソン選手は天を仰いだ。

■Double Over Time
最初のプレーで、この日インサイドで大活躍を見せていたサンレーヴス#67ノーレスがファールをしてしまい、ファールアウト。
しかし、#37井手が3Pを決めて、逆転を見せる。
それでもここからナイナーズが一気にペースを掴み、リードを広げて行った。
#44モスと#0デービスのハイ&ローが見事に決まれば、ロングパスから#1ジョンソンがフリーとなりレイアップ。
リングにアタックし、フリースローも次々と獲得し、2分間で102-110とナイナーズが8点リード。
それでもサンレーヴスは諦めない。
まずは#6金井の2連続3Pで、残り44.3秒で108-112と4点差に!
さらに残り27.8秒には、#3ブラウンがファールを受けて、2フリースローを決め、ついに110-112と2点差に。
すぐさまファールゲームを仕掛け、4点差に広がるが、またまた#6金井がクイックモーションで2Pを決めて、再び2点差にとなり、まだまだ分からない展開に。
それでもファールゲームでフリースローを打ったのは、ナイナーズ#1ジョンソン。
この緊張感の中、全くフリースローを落とさず、勝負ありとなった。

このゲームで52PTSをあげた、#1ケジュアン・ジョンソンの活躍もあり、112-118のスコア。
壮絶なFriday Night Gameは仙台89ERSが勝利を収めたのである。

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壮絶なるダブルオーバータイム、Tip Off!!!

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東京サンレーブス #6 金井 賢治選手の3Pが決まり、大いに盛り上がるサンレーヴスベンチ。

壮絶なダブルオーバータイム。
ゲームを制したのはナイナーズだったが、明らかにペースを握っていたのはサンレーヴスだった。
この日はゾーンディフェンスが功を奏し、うまく自分達のペースにゲームを持ち込んだ。
それでも、その上を行ったのがナイナーズ#1ケジュアン・ジョンソン。
なかなか自分の思うようなプレーができずに苛立つ場面もあったが、そこはエース。
オーバータイムだけで18PTSという驚異のスコアを上げ、最後まで止めることができなかった。
4Qに見せた、5秒だけで2連続3Pというクラッチシュートは今シーズン通してのハイライトプレーとなるであろう。
ナイナーズは自分達のプレーがなかなか出来ずも、最終的には勝利を収めた。
勝負強さが際立ったゲームとなった。

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216cmのシュートブロッカーに果敢に挑む、東京サンレーブス #1 大森 勇選手

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そして最後は、52PTSとリーグ史上2位の記録を残した、仙台89ERS #1 ケジュアン・ジョンソン選手のレイアップで。

<主なスタッツ>
■東京サンレーヴス
#1 大森 勇:10PTS
#3 クリス・ブラウン:13PTS/10REB/3STL ※ダブルダブル達成
#6 金井 賢治:9PTS/5REB/4AST
#10 井上 聡人:13PTS
#37 井手 勇次:31PTS/7REB
#67 ゼーン・ノーレス:28PTS/21REB ※トゥエンティートゥエンティー達成
■仙台89ERS
#0 ジェラル・デービス:22PTS/13REB/6BLK ※ダブルダブル達成
#1 ケジュアン・ジョンソン:52PTS/13REB/5AST/6STL ※ダブルダブル達成、52PTSはリーグ史上2位の記録
#11 和田 保彦:4AST
#14 佐藤 文哉:16PTS
#44 エイドリアン・モス:21PTS/14REB ※ダブルダブル達成

(PTS:得点、REB:リバウンド、AST:アシスト、STL:スティール、BLK:ブロックショット)
(ダブルダブル:主要なスタッツ2項目で二桁の記録を残すこと。)
(トゥエンティートゥエンティー:主要なスタッツ2項目で20以上の記録を残すこと。)

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